瀬戸内の心地よい住まいを設計する、尾道の建築家のブログ
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20110903 08:38
前回のブログを受けて、2008年開催の金沢21世紀美術館での
「杉本博司 歴史の歴史」展に行ってきた時のことを書きます。
美術館の設計は、「SANAA」(サナア)です。
建築家、妹島和世さんと西沢立衛さんのユニットで
2010年、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞など
数多くの賞を受賞しています。
※プリツカー賞とは
1979年設立された、アメリカのハイアット財団から建築家に対し授与される
建築界のノーベル賞に例えられる賞で、これまでの日本人の受賞者は
故丹下健三さん、槇文彦さん、安藤忠雄さんです。
美術館は大変な盛況で、建築と展覧会の両方をじっくり鑑賞するには
とても一日では足りず、消化不良の感が拭えませんでした。
杉本さんの人気もさることながら
この美術館は、2004年10月 のオープン以来
開館1年目で入館者157万人を達成するなど
地方の美術館としては驚異的な人気を博しております。
建築的にも、モダニズムの象徴である、幾何学の対象としての図形(円や四角)を
平面的にも断面的にも、うまく組み合わせることにより
コンセプトである『まちに開かれた公園のような美術館』を実現しています。
話は変わりすが、杉本さんが、この美術館での展覧会を含め、
世界中の美術館で体験された事を基に、美術館の批評本を出されていますので
またこのブログで紹介しようと思います。
それでこの時、金沢の街を歩いてみて、街全体の豊かさに本当に圧倒されました。
ひとつひとつの建築がしっかりと建てられており
兼六園の素晴らしい庭や自然とともに、古いモノと新しいモノが力強く混在融合し
市場にある地元の食材や料理、お茶やお菓子のおいしさにも驚かされ
ひとびとが街に誇りをもって暮らしているように感じました。
これは、山陰の松江とどこか似た感じの豊かさであり
実は日本海側にある街の方が、太平洋側の街より、とても豊かなような気がしています。

・2008.11金沢21世紀美術館 「杉本博司 歴史の歴史」展の広告

・レアンドロ・エルリッヒ作 「スイミング・プール」から見る美術館

・ジェームズ・タレル作 「ブルー・プラネット・スカイ」
ここは無料で楽しめ、たくさんのカップルが空を眺めながら会話していました。


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