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::(公社)日本建築士会連合会賞 優秀賞 入賞

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この度、「軒家/NOKIYA」が

(公社)日本建築士会連合会賞 優秀賞 を受賞しました。

10月30日に 石川県 金沢市で開催されます

全国大会での表彰式に代表で賞状をいただいて参ります。


この賞は全国10万余名の建築士会会員の

創意と努力に満ちた建築作品を募り

会員相互の技術を高めることを目的とし設立されました。

審査上の主旨としては

従来に変わらずメディア界の飛びつくような新奇性よりは

優れた設計主旨によって地域と真実性に根ざした

健実で心温まるような好ましい建築の姿を尊重し

工事費や規模の大小を注目するものではなく

庶民のための小建築や住宅の類も同格に重視いたします。

とあります。


今年度は全国の建築士より 89点(内 住宅42点) の応募があり

軒家/NOKIYA が優秀賞5点の内、住宅で唯一

入賞することが出来ました。


現地審査に来て頂いた石山修武先生が選評を下さっているのですが

これが泣けてくるほど嬉しい内容なのです。

僕の今までの活動とこれからを、大いに励まして下さっているようで

今後、僕のバイブルとして何度も何度も読み返すことになるでしょう。

以下選評を転載します。


< 第43回 (公社)日本建築士会連合会賞 優秀賞 軒家 選評 >

小住宅であるが小住宅に非ず。しかも、住宅の小さな枠も乗り

越える可能性をも持つ。赫々たる現代建築である。そう断言す

るのは、一にも二にもその姿形にある。日本の近代建築の初心

が残っていた1950年代の瑞々しい息吹、今は古語になっては

いるが、その全体のプロポーションにすべては語り尽くされて

いる。

 作者はいわゆる地方の設計事務所自営の建築家である。その

苦労は推し量るに並大抵なモノではあるまい。その刻苦勉励の

営為の中から、作者は自邸を作品として立ち上げた。その建築

家としての強い意志が、この小住宅を建築たらしめたのである。

 平面形は、単純極まる。2階に3.6m×3.6m単位(8畳である)

を並存させ、どうしても生活に不便極まる台所部分だけをギリ

ギリの寸法で空に飛び出させている。その考えが、そのまま立

面に反映されている。水廻りの大半他が地面階に集約され、平

面計画上は思い切り合理的である。が、作者はその不便さを超

えて、この建築らしさを優先させた。まさに建築家の仕事なの

である。

 広々と解放された地面は、将来へのさまざまな生活の幅を確保

しているのだろう。空に持ち上げられた生活階は近くの川の土手

と同じ高さであり、じつに値千金の風が建築に吹き流れる。

( 石山修武)

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